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『さよなら絶望先生(6)』

時事ネタを多く取り入れているので、本誌で読んだ時のようなタイムリーな衝撃はありませんが、後になって読んでいても相変わらず社会風刺の切り口に感心させられる。そして今回もおまけの量がすごく、毎度おなじみの前巻までのあらすじ、絶望文学集、紙ブログの文章が神掛っている。正直ボクは、こっちの方が楽しみなのですよ、マガジン買ってるし。紙ブログのネガティブな思想、特に今回のポロロッカのブログはパンチラインの連続。「1,2,3、シンデシマイターイ」SHINJAU?やクメタポックリシンドローム等、この人は漫画より小説を書いた方が良いんじゃないのかと思うぐらいの言葉遊び。そして没になったカレンダー企画萌え萌ってどんなのだったのか、見たかったな。
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『20世紀少年(22)』

今の日本の漫画で一番面白いのは多分コレであろう。物語が佳境に入ってからの展開の遅さには多少いらだちもしましたが、今巻で一応のかたはつき、残すは最終章を残すのみとなりました。話の壮大さがすさまじく、張られていた伏線には驚くばかり、ここにきて一巻で出たカンナが一体なんだったのかが分かり、あの時点でこんな所まで考えていたのかと思うと驚くばかりです。そして最後のケンヂのライブシーンには感動、迫力ある絵にカンナの独白には本当に感動。所々に一人ひとりにあった細かい設定も生きていて素晴らしいとしか言いようが無い。新春最終章とか言っていたが、今月から連載再開ということなので、後は終末を迎えるのを待つのみです。第一期映画化ってあるから、きっと第二期も第三期もあるのでしょうね。


『冷たい密室と博士たち』

「すべてがFになる」を読んだ時、絵がどうも自分の好みと合わなかったのですが、今作では以前ほどの受け付けなさは無かった。あの画面から伝わる冷たさは、今でもどうも好きになれませんが、絵がだめだから読み続けれないということは無かった。人物の表情も分かりやすくなったし、自分自身が慣れたからかも知れない。あの難解な話が上手くまとまってるし、文章で分かりにくかった部分も漫画になり少し分かりやすくなったこともあり、中々いい作品だと思う。ただ話し自体がちょっと地味なので、盛り上がりが欠ける気がする。読むたんびに犀川先生ってこんなにかっこいい人だっけって思し、あとちょっとボクはのめりこめない所があるが、全体的に見て浅田寅ヲがこのシリーズを描いてよかった思う。


『失踪HOLIDAY』

スニーカー文庫に収録された「失踪HOLIDAY」が清原紘によりコミック化。もともとの作品はもちろん面白かったのですが、この漫画版も安心して読める出来。自分が自分に誘拐されるという狂言コメディーですが、主人公の心の暗いところや血がつながってなくても家族であろうとする家族愛と笑えるんだけど切ない部分もあるいい話。そんな話をバックアップする清原紘の絵。癖のない魅力的な絵柄、デフォルメキャラやコメディー描写、シリアスな劇画まで書き分けられる画力。キャラクターデザインもいいし(特に秘書は最高)、いいことずくめ。正直漫画のほうが完成度が高いかもしれない。文章で抽象的でなかったところも絵になることで具体的になり、より心に響く物に。特にラストは感動的過ぎて、思わずうるっと来るものが。本当に良かった。本当にこの人が書いてくれてよかった。名作。乙一好きなら読むべきだし、知らない人も読むべきだ。個人的なベストコマは番外編でダーツが当たった雑誌、隣のページにはさりげなく森野夜の姿が、犬・ゲキタイ講座って一体何をやるのだろうか。あとがきであったが、この人で別のをコミックかするならなんだろうか、出版社的にも角川に絞られるだろう、「calling you」を読みたいがもうされているし、面白い所で「手を握る泥棒の物語」もいいが視線が男ということで、この人の絵が活かされないような、とにかくいえるのは「失はれる物語」は無いですよ。英断です、編集者。アレは小説のだからいい。まあ、そのまえに「鈴木☆姉妹」等のこの人のオリジナルの単行本化を切に希望。


『GOTH』

小説であった冷たさやグロテスクさ切なさを見事に表現された傑作。コミック化により多少ストーリーが変わってしまったものもあるが、それでも乙一っぽさが出ている。作画担当の大岩ケンヂの絵柄もこの作品の雰囲気にばっちりで非の打ち所が無い。森野夜のデザインはまさにその通りといえるほどの素晴らしさ。絵になるということで文章で靄のかかっていたグロテスクな部分がはっきりと見られる、木に巻きつけられた内臓や、腹の中に入った頭、首にボールペンさして自害した少女。情景描写の表現力も素晴らしく、落ちる紅葉など細かい所まで凝っている。この人以外ではコレほどまでのものに出来なかったと思う。収録作も、どれひとつとして失敗した感じが無く。雰囲気そのままに切り取ってくれている。ラストの記憶は「声」をいじったような作品だけど、上手くまとめられている。素晴らしい作品でした。個人的には「犬」とか入れて欲しかったが、やっぱ主役があまり登場しなかった回はだめだったのだろうか。
 

『ひぐらしのく頃に 綿流し編』

ガンガンWINGっぽい絵柄だなと思える絵柄。鬼隠し編ほどの受け付けなさは無く純粋に楽しめました。ラブコメ調に進む展開に頬を緩ませながら、時折見せる恐怖や凶器におびえ、ラスト悲しい結末と思わせといて、いままでの出来事をひっくり返す事実に恐怖。悪質だ。ページ数からか日常部分は大幅に省かれ、日常と異常のギャップっていう点が薄いのが残念だが、作者がちゃんとここぞという所は抑えてくれているので問題ない。今回の見せ所の拷問の場面からラストまでの展開の盛り上がりは、相当気合が入っています。今までのしっくりと来なかった部分が嘘のようにかみ合う台詞とコマ割りに大胆な見開き、作者の持つ技量がいかんなく発揮できたのでしょう。特に最後ベッドの下から魅音が出てくる場面は、マジで怖い、見開きでじわじわと出てき楳図かずおを思わせる絵、さらに見開きでしめる。原作であった会話が無かったのが残念でしたが、原作そのままの雰囲気で読めた。良作。ベストひとコマとしては、見舞いに来た大石を嫌がる圭一のお母さん、一番ぐっと来た。それにしても、このシリーズは何故2巻が分厚いのか。


『ああっ女神さまっ(34)』

女神以外が一人で表紙を飾ったのは今回が初めてではなかろうか。それだけ千尋さんは魅力ある女性なのです。表紙見るだけでも、絵柄の変化が激しく、いまも昔も女神たちは美しいのだけど、最近のは美しさが極まった感じがあり、昔みたいなかわいらしさが少ない、個人的に20番台前半ぐらいの絵柄が好きかな。相変わらずメカの話が多く、今回は前半がバイクの話で、後半が久しぶりに登場の仙太郎君とスクルドの話。バイクの知識なんて全くない自分には会話が何のこっちゃ分からないけど、バイクを前にして目を輝かせる螢一たちが面白いので不思議と読めてしまう。モンキー入門なるページも付いていて、素人にも優しい(のか?)。それにしても、ベルダンディーが「意外に定番の改造ですね」なんて台詞を言うなんて、いつの間にそんなにメカに詳しくなったのさ(女神だから)。後半の話は、なんか青い展開が全開なわけで、ロマンスの女神様が降臨。にしても、OVAになったりアニメが二回も放送されたり、しかも今度はゲームですか、本当にいつまで続くのか。
 

『ひぐらしのく頃に 鬼隠し編』

絵柄的には、確かにガンガンに連載されてそうな絵です。原作がアレなんでキャラクターに関しては何も無いのですが(圭一の父を除いて)、ボクはどこかのめりこめない、イかれたレナとか決して下手とかいう訳じゃないのですけどね。まあ好みの問題。ストーリーは所々はしょっているものの楽しい日常からだんだんと恐怖におびえ精神的に追い詰められ行く過程は、原作どおり進んでいく。レナの初めての豹変のとこなんかはカラーで掲載。いきなり見開きでビビリます。レナと魅音が見舞いに来たときの「休んじゃ嫌だよ」とかドア越しのレナとの会話、特に鉈を持ったレナに追いかけられる所は原作でも特に怖かったところで、展開が分かっていても絵が付いたことでちゃんと原作並みの恐怖を味わえた。マジでイっちゃったレナの顔は怖い。ゲーム通りのストーリーなので改めて謎に気付かされる所もあったし、ラストには原作に無い梨花の意味深な台詞付け加えられ、一段とこの作品の奥深さを味わえた。やはり惜しむべくは、個人的に絵柄がどうも好きになれなかったこと。実際このくらいの絵柄が万人受けで日常と異常のコントラストを表現できるのだろうけど……、本当にボクの感性が。個人的にこのシリーズは玉置勉強が書けばいいと思う、ただ日常の部分がどうなるか不安だが。
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