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『GOTH』
小説であった冷たさやグロテスクさ切なさを見事に表現された傑作。コミック化により多少ストーリーが変わってしまったものもあるが、それでも乙一っぽさが出ている。作画担当の大岩ケンヂの絵柄もこの作品の雰囲気にばっちりで非の打ち所が無い。森野夜のデザインはまさにその通りといえるほどの素晴らしさ。絵になるということで文章で靄のかかっていたグロテスクな部分がはっきりと見られる、木に巻きつけられた内臓や、腹の中に入った頭、首にボールペンさして自害した少女。情景描写の表現力も素晴らしく、落ちる紅葉など細かい所まで凝っている。この人以外ではコレほどまでのものに出来なかったと思う。収録作も、どれひとつとして失敗した感じが無く。雰囲気そのままに切り取ってくれている。ラストの記憶は「声」をいじったような作品だけど、上手くまとめられている。素晴らしい作品でした。個人的には「犬」とか入れて欲しかったが、やっぱ主役があまり登場しなかった回はだめだったのだろうか。
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