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『ただの詩人となるべき旅よ』
確かに詩人という肩書きを謳うだけあって詩的なリリック。ちゃんと韻も踏んでいてテンポもいいし、高い声に語りかけるようであったり歌うようであったり早口でまくし立てるようであったりと多彩なフローは耳当たりもいいしすんなり言葉が耳に入ってくる。ただラップが巧みすぎて正直リリックよりも言葉の響きの方に耳が行ってしまう。が、気持ちよく聴いている中で時折出てくるパンチラインには思わず手を止めて詳しく聴き直して見る事もしばしば。トラックも和モノからジャズ、レゲエ調にロック風と色鮮やか。特に「今日の出来事」からの流れは聴いていて気持ち良い。ねむれる。「キボウヒトツ」の最初はほぼアカペラで語りかけながらトラックが入った瞬間に一気に脱力系になるギャップも面白い。Z-KUROとSmokerを客演に迎えた「寒空に舞い散る木の葉のごとく」は和なトラックにのる三人のラップがカッコよすぎる。特にZ-KUROは一層侍っぽく、ちょっと変ったフローも身につけ前聞いたときよりも一段とカッコよかった。個人的に一番のお気に入りが「俺の町では」なのですが、ライブ音源っぽく、ラップも途中までとかなり中途半端ですがトラックがカッコよくフルで聴きたい。ラストの「Record remix」では「俺の町では」とリリックが同じなので、remixじゃないほうなのかなと思う。というかラップがリリックもラップも物凄い良い感じなのでマジでremixじゃないのが聴きたい。全22曲となかなかのボリュームで、まあちょっとかぶってる曲が2,3曲あるけど最高のクオリティー。聴けば聴くほどに味が出る。
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