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『土か煙か食い物』

舞城王太郎のデビュー作。そりゃあメフィスト賞だってとるわな、と読んで勝手に納得。すげえもん、オモロイとか言う前にすげえもん。ヴァイオレンスで、ビッチやらマザファッカやら汚い言葉のオンパレード、2,3ページ改行は無しでそれなりのページ数。読むこちら側も殺す気かと思う文圧。それでも内容はちょっと反則気味な気がせんでもないけど、ミステリ要素満載じゃし、意外と家族愛というテーマがしっかりしてたり、最後はちょっとぐっと来たりいい話だったりもする。特に主人公の四郎の性格がいい、ぶっ飛んだトコもあるが、頭が切れていて名探偵としては抜群だし、ノリノリで手術するとこもいいし、なにより家族愛が深いところがいい。タイトルやら紹介文とか、物凄いイルさだが、ていうかまんまなのだが、意外とポップなのではないのだろか。それにしてもタイトルの「土か煙か食い物」って読むまで意味がよくわからんかったけど、凄い意味じゃわ。
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『好き好き大好き超愛してる』

ぼっけえタイトルじゃなあと、始めて見たときはビックリした記憶が。まさしくタイトルそのまんまな内容なわけなのだけれど、さすがっちゅうか何かとILLな面もあったりして一筋縄でいかないところがいい。いきなり前文で、「世界の中心で愛を叫んだけもの」ばりに愛を叫び、そこからの色々な人の愛の形を書いているのだが、何さこのILLさと驚いたり、素直に感動したりと、読後感もさっぱりで、いやあよかったなと本を閉じて余韻に浸る。特に数ある中で唯一続き物の柿緒は本当によかった。あまりにもタイトルが、アレでビックリだがそこいらの恋愛小説より、読んだ時の衝撃は凄い。つーかまあ純粋に恋愛小説とカテゴライズしていいのかわからないけど。動じ収録の「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」は、結局なんかよくわからんけど、このILLさとテンションに寄り切られる感じで、すげえと思わずもらしてしまう。


『星界の断章 Ⅱ』

前作に引き続きの短編集。エクリュア好きの自分としては、「童友」「童戯」と2編も載っていて大満足。本作でなに考えとるかわからんキャラなので、エクリュアの過去の一端がみれた。他には、星界の歴史の過去に迫る「変転」や「墨守」といった話もあり、一層世界観が深まる。でも一番のお気に入りはラフィールの修技館入学の宴を書いた「祝福」が一番好き。なにがって家族愛なところが。いやもうどの話も面白いのだけど、その分早く戦旗の続きが読みたいと思ってくる。


『スクールアタック・シンドローム』

『みんな元気。』に収録されていたのは、頭がグルグルになるような、すこし理解しづらい、ぶっ飛んだ物ばっかりだったけど、コレはぶっ飛んで入るものの、とても素直に話が進むなと思った。「スクールアタック・シンドローム」は、人は沢山死ぬ物の、親子の絆という物を素直に感じるし、「我が家のトトロ」は、家族の温かさにほのぼの出来る。それに話の途中に岡山が出てきて、こっちはニヤニヤ。「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」は、まあちょっとヴァイオレンスでグロいけど、友情もの。『みんな元気。』を読んで、この人めっちゃイルやなと先入観を持ってたけど、いい意味で裏切られた。素直に感動。ますます興味がいってしまう。


『フレーム オブ マインド』

蔦子さん(メガネ)が表紙ですよ。それだけでほぼ8割満足ですよ。タイトルのフレームってのは写真のフレームのことだけど、蔦子さん(メガネ)が表紙だから勝手にメガネの縁のことだと勘違いしてたよ。メガネ全然関係ないよ。でも短編のこの話の中心は、蔦子さん(メガネ)だから、この話唯一のメガネだから、たとえこの短編集のテーマが写真だとしても、主役はメガネだから、ボクは意味不明のテンションで読み進める。短編集って、メインのキャラたちが出てくるわけでなく、サブキャラや裏話で、脇役スキーなボクとしてはそれはそれで面白かったけど、どうも嵌まりきれないところがあった。でも今回、蔦子さん(メガネ)がメインだからか、ただただ話自体のクオリティが平均的に高かったからか、とても楽しめた。特に最初の話はよかった。マジでよかった。一度コバルトでちょこっと目にしたことがあるからか、物凄く真剣に感情移入できた。まあそんな短編よりも、話のつなぎで出てくる蔦子さん(メガネ)のほうが、魅力的なのですけどね。シリーズの最初から登場し、途中でいなくなることもなく、祐巳の親友として側にいてきた蔦子さん(メガネ)、汗が滴る運動部員をハアハア言いながら影で激写していた蔦子さん(メガネ)、ナチュラルボーンストーカーの蔦子さん(メガネ)、そんな蔦子さん(メガネ)がここにきてメインとは、アリガトウ(ノリで)。


『星界の断章 Ⅰ』

星界シリーズの登場人物の色々な側面を追った12篇の短篇集。ジントとラフィールの物語じゃないのならと、色々と後回ししていたら1ヶ月ほど放置してたけど、やっと読めた。読んでより一層世界観が深まった、てかこの人設定を深めすぎて落としどころがわからないままズルズルと物語を伸ばして、自分の首を絞めているのではないかと勘ぐってみる。シリーズに関る物語は真面目に、人物を側面を追うものは気楽に楽しく読めるものが多く、色々な話があって楽しく読める。特にある日のスポールの話は最高。まさに「君臨」。それとメガネな委員長はヤバイ。あとはゾビークがらみの話はコメディっぽくて話のつなぎにはいい息抜きが出来る。個人的に好きなエクリュアの話はなく、ジントとラフィールがらみの話が短かったので、Ⅱの方ではそこらへんが多いと良いのになと思う。近いうちに読めたらいいな。


『みんな元気。』

最高にぶっ飛びぶっちぎりブリブリ言わしてくれてる。ページ開いてから早速ちょっと置いてきぼりにされそうで、でも意外とついていける。改行なしだったり、いきなりの場面転換だったり、頭がぐるんぐるんになりそうで、ストーリーのすべてが衝撃的で、どの部分で驚いたかなんか麻痺してくる。終始クレイジー。終始圧倒。でもラストはすっきりとさせてくれるのは、魅力的。短編が3つ収録されてたけど、8割が表題作の「みんな元気。」。残りが半々ぐらいで「Dead for Good」「矢を止める五羽の梔鳥」。この二つは、なんかすげかったとしかいえんぐらいすげかった。よくわからんけど圧倒された。思ったというか感じた。面白かった。


『世界は密室でできている。』

主人公とルンババの織り成すストーリーがとても愉快。会話はエキセントリックで笑えるし、最高にキチガイなお姉さんは出るし、人は死にまくるし、ぶっ飛んでる。作者の個性は、灰汁が強い。見開きで改行がない文章に途中はいるイラストはイル。ミステリ小説だけども、推理の部分はあっさりと読み進めていっても構わないというか、他の一連のストーリー性のほうが最高にぶっ飛んで楽しい。全く問題ない。ハイテンションだけど、押さえるところは押さえていて、青春ものとしても最高。こんだけぶっ飛んどいて、最後には収まる所に収まって、読後のすっきり感。相当えかった。
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