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『冷たい密室と博士たち』

S&Mシリーズ2作目。今回も素晴らしい作品でした。この人の作品、謎解きの部分で論理的な部分を自分で理解しなければならないという、考させられる小説です。話が進むうちに、出てくる材料から自分で犯人を考え、最後には1からどんな仮説を使ったかを全部上げ、そこから発生した問題をどう解決し犯人に至ったかまで丁寧に教えてくれるのは、どこか講義を受けているような感覚です。登場人物が、大学工学部の助教授と生徒、その周辺ということで、起こる犯罪のトリックも数学的。超人的能力も超能力もなく、頭を使った、裏の裏をかいたトリック。探偵が突飛な発想で、犯人を当てるような、読者は考えなくても、天才がわかりやすく問題を解決してくれるような話ではなく。1から論理的に進む推理は、こちらも頭を使い、数学を解くような感じです。今回は「すべてがFになる」程の理系な難解さは無いので、事件もわかりやすい。犯人の動機も、前作の天才の発想より一般人に近く、読みやすさならこっちの方が上です。最後に話とは関係ないところでの数学が将来なんの役に立つかという問答は、衝撃、目から鱗がおちました。そういう考え方をすれば自分も好きになれるかもしれない。どうでもいいが、犯人が岡山出身。
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