×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『ひぐらしのなく頃に 鬼曝し編』
ボクが始めてひぐらしに出会ったのはこの作品で、始めてみたときは相当の衝撃を受けた。掲載誌がコンプエースというギャルゲーのコミカライズ版で萌えを前面に押し出した絵柄の作品が多い中で、これでもかというぐらい飛び散る血。狂気に染まった表情。血。血。血。気持ち悪い。その時は4話を読んだだけなので一体なんのこっちゃ分からず、あまりの怖さに敬遠していたのですが、原作に手を伸ばしたついでに、しかも外伝的ストーリーということで今しているゲームのほうには影響が少ないので古本屋で買ってみた。
この作品も例に漏れず残酷描写の連続、血の量が半端じゃない。そして、作画担当の鬼頭えんの画力も素晴らしく、狂気に満ちた表情、生々しさをよく表現できていると思う。ゆえに怖い。ストーリーも読んでいる最中は、その残酷描写が目立つが、ラストには今まで起こっていたことの異常さを改めて認識させられて怖い。原作ほどの謎めいた要素は少ないですが、ラブコメを絡めたストーリーはとても読みやすく、ラストまで綺麗に話が繋がるので分かりやすい。ただ夏美の狂気は説得力に欠け、単に精神の疲労でかたずけられるような物ではないと思う(勘ぐりすぎか?)。もしかしたらこれも、全てをプレイすれば解ける謎なのかもしれない。この話自体はあまり原作ゲームのほうにリンクする所は少ないが、「嘘だッ!」や「ごめんなさい」の繰り返しなどは、やはりこれも「ひぐらしのなく頃に」なんだなと思う。ラストはバッドエンドともハッピーエンドとも取れるような終わりかたですが、この主人公二人には幸せになってほしいと心から思えるほど、感動移入させられる素晴らしい作品でした。それにしてもこの制服のデザインは斬新だ。
PR
この記事にコメントする