×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『ZOO』
乙一の同タイトルの短編集から「カザリとヨーコ」「神の言葉」「陽だまりの詩」「ZOO」を漫画化。読んで思うのは全体的に小説と雰囲気が違う。仄暗さやだんだんと深みにはまっていく黒さが少ない。なんか乙一っぽくない明るさがある。「カザリとヨーコ」のラストは、あんなに明るい気はしないし、「陽だまりの詩」は映画が素晴らしかったのでアレを超えられるはずもなく、やはりあんなにも明るい気はしない。でも「神の言葉」はなんでコレをって思ったけどなかなか良かったし、「ZOO」は映画はさっぱりよくわからんかったが、心の中のもう一人の自分を猿が演じるという演出で結構わかりやすかった。小説を読んでからだと雰囲気の違いに首を傾げたくなるが、原作知らずに漫画だけで読むなら結構良く出来ていると思う。最初買おうかかわまいか、幾分絵柄がわからなくて敬遠していたが、あまりきつくないちゃんとした絵で良かった。でも、全体的に見て今までの「GOTH」や「失踪HOLYDAY」ほどのレベルではないと思う。それに高い。わざわざハードカバーをまねての装丁にしなくたって普通のサイズでいいのに、800円はちょっときつい。
PR
この記事にコメントする