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『封印再度』
S&Mシリーズ5作目。今まで通り美しい推理は素晴らしいです。今回は密室の原因なんかは理科的だけど、推理の鍵となる部分は日本語の難しさなところで今までと少し雰囲気が違う。事件の背景にある禅問答のような考え方が個人的にかなり気に入り、この話に出てくる漢文もまさにボクが目標としている考えのままで、非情に親近感を覚えました。今まで通り理系な所もあり、さらに禅問答のような思想、会話があり今までとは別の角度からでも楽しめる。箱と壺のパズルは上手く理解できないが、まあそういうのもあるのだろうと思っていればいいのかな。そして、日常的なパートでの展開はまさかと思うビックリな展開と犀川先生の人間的な部分が垣間見れて今までの中で一番面白い。そして国枝助手がものすごくいいキャラクターになっている。何度でも読み返したくなる傑作。邦題と英題の引っ掛けも面白い。
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