×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『紳士同盟†5』
脳みそとろけそうで、全てに乙女フィルターがかかり、一皮向けば同じ内容。少女マンガに求められるのは、乙女チックなラブコメでどれだけハッピーかだと思いますが。この人は基本はラブコメにせよ、少女マンガには珍しいシリアスまっしぐらな展開。リボンというあまり読者層は高くないような雑誌において生と死や性などを書きよく受け入れられたなと思います。絵の上手さはもちろんのこと、話の進め方、細かい裏設定等これだけで、十分面白いのですが、この人のすごい所はなんといってもトーンの使い方。人物の心象をトーンで表す表現力は、多分誰も真似することは出来ないでしょう。今日本で一番トーンを使うのが上手い人だと思います。話は、皇帝が実は影武者だったという所で終了。そして、影武者の名前も初登場(自信ないが)。話は、非の打ち所がない出来で、巻末に収録の短編では、草芽と小牧のお話。タカビー、黒髪ウェーブ、リボンとキャラデザが凛に見えてしかたないのですが、草芽にベタボレなところを見るとそうでもないなと思う。この話、普通に少女マンガしてて、みてて恥ずかしくなるようなトコばかりです(男にゃよめねえ)。にしても、最後は酷い(あれか、脳がとろけちまったのか)。のだめやハチクロ(これはどうだろう)みたいに男が読めるような話では無いですけど、読むならこの人か槙ようこだけですね。
PR
『さよなら絶望先生5』
今の現在の日本、日本人を痛烈に絶望する風刺漫画。改蔵の頃とほとんどやっていることは一緒ですが、こちらの方がわかりやすい(購読層のちがいからか)。周りを見ても改蔵のネタじゃあマガジンでは無理そうですし。毎回毎回の背景の書き込み具合はすごい。ストーリーよりも背景で笑えることも多し。マガジン掲載時よりも書き下ろしも多く、時事ネタなんかは結構変わっている。最近は、千里が羽美下してしまい、オチは専ら彼女の暴走です(血なまぐさい)。今回も、おまけページの内容はすさまじく、毎度の告訴状に絵画展、紙ブログは神がかってます。マガジンで読んでいるため、どちらかというと興味はおまけに傾く。特に、紙ブログは彼のネガティブな感情、生き様を面白おかしく書いていて面白い、彼は物書きでもいけたと思う。ところで、ハープの置ける家とは彼の家の事を言っているのだろうか。
『ハヤテのごとく!8』
遂に、表紙イラストに咲夜が登場、そしてメインヒロインのナギは登場せず。最近。やたらと登場する咲夜(一時期は全然登場しなかったのに)。中表紙には、バックステージで補完されたエピソードのイラスト――ホントいいお姉ちゃんです――。作者にすら忘れられ、一人称も定まらなかった咲夜がここに来て日の目に当たりだしました。メインヒロイン押しのけてのハヤテのごとく初の水着(しかもカラー)。今回は、ヒナギクファンにはたまらないエピソード収録。あの新婚夫婦のような会話にどれだけの人間がもだえたことか。もう、ヒナギクがメインヒロインでいいんじゃね。ナギは表紙から下ろされ、メインで登場する回も一つだけ。おまけコーナーは生徒会に(主にいいんちょ)にジャックされました。応援はしません(ヒナギク派)。同じメインヒロインのマリアさんは、出番は少なくとも、ちゃんと心に残る登場を。女子高生のコスプレ(+メガネ)したり(17歳ですけど)、主釣ったり、禁則事項ですって言ったり(本誌ではヒミツですだった)。いやあ、まさかこんなに続くとは思っても無かったけど、もう8巻、まだまだ終りそうにない。本誌では、もうすぐ100話ですけど、ナギの漫画はやるのかな。
『School Rumble14』
バレンタインから修学旅行の途中まで収録。限定版には、修学旅行の写真が付いてくる(これは全部一緒なのか?)、それと表紙のイラストが違う。表紙といえば、13巻から二人ペアで登場していますが、ソロの特に姐さんが登場していません、メインキャラなのに。本編としては、天満と播磨が主人公ですが、天満の方はほぼ納まりつつあり、後は播磨がどうなるかってところですが、今回の修学旅行篇で、旗派には嬉しい展開が。ただ、一番いいところで終わり、次の巻までまたぎます。♭の方では、珍しくお色気描写が多い。この漫画では初めてではなかろうか。この物語、寄り道が多く、なかなか前に進まない所がわずらわしい。でも、本誌の方では2年生も終盤でこれから一気に行くのか。個人的には、彼の性格的に周防とくっついて工務店を継げばいいと思う(鉛筆派)。
『by phar the dopest』
今では売れっ子スターになったKREVAとCUEからなるby phar the dopest。今の誰にでも好かれるPOPなフローや派手なトラックなんかじゃなくて、盛り上がり重視よりも、落ち着いたトラックに二人のクールなラップが乗る、韻踏み重視の純粋な日本語ラップをやっている。今ではお茶らけたフローなCUEもクールで、時には歌うようで、正直今よりカッコイイ。KREVAもスキルはさることながら今よりもシリアスで毒々しいリリック。今でもカッコイイのだけど、完全にPOPによっているので、この頃の雰囲気を持った作品も出して欲しい、アルバムの中に一曲でも入っていたらいいのに。
アルバム自体は、僕の大好きな90年代の雰囲気でかなり好感触。今のKREVAしか知らない人にはビックリするぐらい毒々しい。NITROのGOREをDISった「PAYBACK (報復) '98 ft. MC SHIRO」(何故ゴアなのか)やアルバムの中で一番フローがさえ渡っているINNOSENCEとの「無敵の操作網」、アウトロが妙に怖い「未来予想図 ft. VOICE from RADICAL FREAKS」。どの曲も、ラップを引き立てるためのような控えめのトラックに最上級のラップが乗っていることで、飽きることなく聴ける。最後に、隠しトラックに収録されている「伝道師」での有名なネタの上で繰り広げられるKREVAのフローは多分日本語ラップ界最速(「罵倒」の志人とどっちがすごいか)。ソロやKICKでのKREVAしかしらない人は、是非聴いていただきたい。やっぱKREVAは天才です。
最近ボクはおかしいらしい。目の前にお手本がありながら漢字が書けなかったり、頭にあるのに言葉が出なかったり、通いなれた道を間違えたり、気が付いたらノートに意味不明なことが書きなぐってあったり、一枚の紙を薄く二枚にはがしたり(何故か怒られた)。前々から注意を受けてきたが、そろそろ本格的に駄目かもしれない。
こないだ友達に、「キミとは上手く会話が出来ない」とか言われた。ボクは普通ですよ。
こないだ友達に、「キミとは上手く会話が出来ない」とか言われた。ボクは普通ですよ。
『女子大生会計士の事件簿 DX1』
ビジネス小説ということで、小説を通して会計のことがわかるし、会計の裏側を知ることが出来るとっても勉強になる本。裏金や利益の水増し等不正な部分も暴露され、ビックリするようなことも多く。株の仕組みなど、専門の本を読んでもいまいち理解できない物も、話を通してだとよくわかる。話の後には、専門用語の説明もあり、とても親切な本だと思う。物語としては、面白いんだけど、全体的にちょっと単調、事件簿とあってもうちょっとミステリが強いのかと思いましたし。でも、ビジネス小説としたらちょうどいいのかもしれない、いかんせんそういう類を読むのはこれがはじめてなので。キャラクターとしては萌さんは十分魅力的ですが、カッキーがちょっとヘタレ。公式ホームページでは、眼鏡でなかなか美形に描かれているのに。これからシャキッとしだすのかな。
『すべてがFになる』
第一回メフィスト賞の受賞作であり、森博嗣のデビュー作。S&Mシリーズの一策目にもなるのですが、かなり面白い。理系な単語が登場し、説明も無いから少々読むのに苦労するが、スピーディな話の展開、魅力的なキャラクター、次々とページをめくってしまう。身体的な能力とか、物的証拠とか関係なく論理で解かれていく謎、犯人にいたるまでの論理が物凄く、パソコンの特性や16進法、理系な話ばかりでそれがまた完璧で美しい。謎解きだけでなく、犀川先生、西之園萌絵、天才・真賀田四季の言動も素晴らしい。犀川先生と西之園萌絵の学問的な会話には目から鱗が落ちそうな物ばかりだし、天才の発言や行動は全てを超越したような物ばかり、学問的にも精神的にも凡人にはとてもたどり着けないような所で生きていて、最後の最後まで操り人形のように登場人物全てを動かしていたのは恐れるばかりです。「すべてがFになる」この意味が解けたときの驚きは、ミステリ小説を読んだ中では一番です。