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『ハチミツとクローバー10』
遂に感動の最終回。読んでいると恥ずかしくなるような甘酸っぱい話を最後の最後までやってくれました。最後の胸キュン展開は、グッと来る。読んだ後の感情は、味わったことの無いような未知の領域。これだけ、笑えて、泣けて、甘酸っぱい青春ストーリー、本当にすごい。ラストがまさか竹本でも森田でもなく、先生にもっていかれるなんて全くもって思わず、「金は返すが はぐは返さんっっ」だなんていう、大人な立場貫いていた先生が青春様来訪と共にした王様発言はカッコよすぎでした。全て片思いという設定から始まった物が、紆余曲折あろうとも綺麗に落ち着いたのは見事。今まで読んできた少女マンガの中では間違いなく一番。売れてもいますし、アニメにも映画にもなっていて知名度は相当な物ですが読んでいないなら絶対読んでいたほうがいい。
本編としては一冊の六割ほどしかなく、後は番外編と短編が2編収録されています。その中でも『星のオペラ』という作品が素晴らしい。コミックキューで「もしもドラえもんの秘密道具があったら」という特集でやったものらしく、今作では暗記食パンを使って書かれています。暗記食パンといえば、ノートを食パンに写し、それを一定期間忘れないという、試験の前にはあればいいなと何時も思っていましたが(実際にドラえもんでもそういう風に使われていました)、まさか緊急事態で自分たちのことを覚えておいてもらうために使われるなんて、あまりにも感動的なストーリーに涙しつつ、自分の浅はかな考えに申し訳なくなりました。この試験の裏技的な秘密道具を、こんなにも素晴らしい物語に出来る羽海野チカは本当にすごい漫画家です。
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