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『NICE TO MEET YOU』

ナイス橋本のデビュー前のミニアルバム。ボーナストラックを含め7曲で1500円ちょっととは安い方でないでしょうか。むしろ、こんなに安くていいのですかと思うぐらいいい出来。一曲目の「1.2.3」からラストの「カリフォルニア」まで、どんなに気分が鬱でも否応なしに明るくなるPOPな曲ばかりです。どれも水準の高い楽曲ばかりですが、特に「1.2.3」の出来はずば抜けて素晴らしいです。ちょっとコミカルなイントロからポジティブなHOOKにナイス橋本の少し頼りなさ気だけど癒される声、5分間完全に耳をロックされます。ナイス橋本を象徴する名曲です。二曲目の「beautiful days」ではナイス橋本が丸々ラップしていますが、それも中々の上手さ。声やラップの雰囲気はタカツキ似、サムライトループスにいても違和感がないぐらいです。HOOKのメロディーも聴きやすく、この二曲で完全にナイス橋本の虜になるでしょう。そこ抜けに明るくPOPなメロディーにポジティブな歌詞は太陽のようです。鬱病な人はこれ聴いたら癒されるのではないでしょうか。
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『How To Feel The Empty Hours?』

イルリメとSpeedometerによるユニット。エレクトロニカの美しい音色、旋律の上にイルリメのユーモアな詩が乗っかり、なんとも不思議な世界が広がっています。山本精一(ボアダムス他)、市原大資(デターミネーションズ)、菅原カツミ(ソルマニア)、赤犬、二階堂和美、Zunosinらをfeat.し、ジャンルを突き破った革新的なアルバム。前半は、本当にイルリメかというような静かで落ち着いた楽曲で物凄く聴いていて気持ちいい。特に「現花(lub lab mix)」の、トラックの静けさと囁くようなイルリメのラップは、今作一番の出来。個人的に、イルリメの中で1,2を争うぐらい大好き。イルリメの書く詩的センスに、楽曲にぴったしなラップ。素晴らしいの一言。それに「Sleeping beauty Pt.1」は、Pt.2よりもやかましい感じですが、コレはこれで独特の雰囲気が出ていていい。後半になると、いつものイルリメのやかましさがだんだんとでてくる。前半の気持ちよさに比べて、少々失速気味ですが、最後を締めくくる「白い花」は、アルバム前半の気持ちよさと後半のやかましさが、上手くマッチした名作。囁くように歌いだした途中からガナリたてるイルリメがカッコよすぎです。今流行の音楽に飽きちゃった人には、物凄いお勧め。初期衝動を感じちゃえ。


『by phar the dopest』

今では売れっ子スターになったKREVAとCUEからなるby phar the dopest。今の誰にでも好かれるPOPなフローや派手なトラックなんかじゃなくて、盛り上がり重視よりも、落ち着いたトラックに二人のクールなラップが乗る、韻踏み重視の純粋な日本語ラップをやっている。今ではお茶らけたフローなCUEもクールで、時には歌うようで、正直今よりカッコイイ。KREVAもスキルはさることながら今よりもシリアスで毒々しいリリック。今でもカッコイイのだけど、完全にPOPによっているので、この頃の雰囲気を持った作品も出して欲しい、アルバムの中に一曲でも入っていたらいいのに。

アルバム自体は、僕の大好きな90年代の雰囲気でかなり好感触。今のKREVAしか知らない人にはビックリするぐらい毒々しい。NITROのGOREをDISった「PAYBACK (報復) '98 ft. MC SHIRO」(何故ゴアなのか)やアルバムの中で一番フローがさえ渡っているINNOSENCEとの「無敵の操作網」、アウトロが妙に怖い「未来予想図 ft. VOICE from RADICAL FREAKS」。どの曲も、ラップを引き立てるためのような控えめのトラックに最上級のラップが乗っていることで、飽きることなく聴ける。最後に、隠しトラックに収録されている「伝道師」での有名なネタの上で繰り広げられるKREVAのフローは多分日本語ラップ界最速(「罵倒」の志人とどっちがすごいか)。ソロやKICKでのKREVAしかしらない人は、是非聴いていただきたい。やっぱKREVAは天才です。


『THE FOUNDATION』

THE BLUE HERBのILL-BOSSTINOとCalm,K.F.ことkiyotaka FukagawaによるJAPANESE SYNCHRO SYSTEM。ダンスミュージックが核ということで、THE BLUE HERBの時のようなILL-BOSSTINOの言葉は本当に最小限に抑えられ、音の面で聴かせるようになっている。正直、シャンシャンと高音域の電子音が鳴り響くという、あまりいい印象を持ってBOSSがかかわってなかったら買わなかっただろうしチェックもしなかっただろうが、思いのほか聴きやすく、シャンシャンなってもいなかったのでかなり気に入ってしまいました。一曲目の「JAPANESE SYNCHRO SYSTEM」は電子音が鳴り響く中、途中BOSSが淡々と言葉を吐き出すのだが、ほんの数秒の登場だけにかかわらず、何故あんなにもかっこいいのか不思議でならない。一番気に入ったのは三曲目の「Pure Finger In Deep River」、ピアノと電子音のうねりがとても幻想的で聴いていて気持ちいい。BOSSもほんの少し、注意していないと絶対にわからないほどの完全にドラックと一体化した文節を三つほど言うだけですが、それでも気になってしまうBOSSの存在感の強さ。3曲じゃ物足りなく、次に出るフルアルバムに期待。


『Microphone Pager』

MURO, TWIGY, PH FRON, MASAO, DJ GOの5人からなるラップグループ。日本語ラップの先駆者であり、後のラッパーにかなりの影響を与えた―もはや伝説―。のっけからアップテンポで高速ライムを疲労する「Microphone Pager」、当時の日本語ラップの改正をうたった「改正開始」(「改正開始(Phillies Mix)」の方は、トラックがおしゃれになってまた別のカッコよさが)、TWIGYのcill曲「夜行列車」、今ではpart2,3と続編がある「XXX-LARGE」「病む街」等、名曲ぞろい。今から10年以上も前に作られた作品だけれど、色褪せないカッコよさ、完成度。今ではHIPHOPも広まり、数多くの楽曲が出回っていますが、MICROPHONE PAGERは絶対に聴いとくべき。日本語ラップの原点は、間違いなくこれで、そしてなかなか越えれん壁。


『裏表町3丁目』

ボクの地元岡山のラッパー、HIGH LIFEとONI-BONGのアルバム。地元なのにYOUTHぐらいしか知らなかったボクにとってこのアルバムはかなり衝撃を与える物でした。MSCを思わせるような暗さ、これでもかというぐらいガンジャを絡めてくるリリック。岡山のシーンはこんなのなのかって思うぐらい雰囲気の危うさ。加えて結構岡山弁をつかってくる物だから、ガラの悪さも出てくる。自分は岡山人だからそうとも思わないけど、岡山弁を普段聞かないような人たちには結構怖がられると思う。曲は表題曲の「裏表町3丁目」だけHIGH LIFEとONI-BONGが一緒にやっていて、後は別々にしている。どの曲も特にかぶるようなことは無くカッコイイが、2曲目の「831CITY」の出来はすばらしい。featuringにTERRY THE AKI-06とYOUTH。TERRY THE AKI-06はイントロとHOOKとアウトロだけでちゃんとしたヴァースは無いけど存在感は抜群。YOUTHもYOUTHの魅力の韻ふみがカッコイイ。HIGH LIFEの面々もしっかりとしたフロウできかせてくれる。この曲を筆頭に「裏表町3丁目」「BRING DA PAINT」「SLOW DOWN」「腐っても鯛」「クソダメ」等秀作ぞろい。岡山以外ではどこで手に入るのかわかりませんが、CD屋で見つけたり、岡山に来た時には是非手にとって欲しい。岡山みたいな地方だからってなめちゃいけません、トラックもラップもスキルは全国区です。


『有心論』

わかりやすくて正論を言っている歌詞も悪くは無いが、やっぱりその人の面白さだったり、知的なところだったり、オモシロ単語ばかりだったりと個性が出た歌詞はすばらしいと思う。その点でこの曲「有心論」の歌詞は(この曲だけでなくこの人の書く歌詞全てにおいてだけど)僕心をつかんで離さなのい。曲の始まりはネガティブだけど中盤でロマンチストな所が出てきて最後には切なく泣けてくる。マジでうるっと来てしまう。歌詞を読むだけで泣けてくるが、メロディーにヴォーカルが乗っかるともっと中盤とラストのギャップでもっと切なくなってくる。好きなフレーズがいっぱいあって強いていえない。全部好きだ。カップリングの「ジェニファー山田さん」は痛烈に世界批判。やはり歌詞がすばらしい。


『SOUL SCREAM/THE "DEEP"』

もう今から10年も前に発売されたSOUL SCREAMのアルバム。その頃のMCはHAB I SCREAM,EGG MAN,SHIKIの3MC。3人とも当時からカッコイイ。トラック面はDJ CELORYだけでなく外部からのトラックメーカーも多数。90年半ば特有の暗くどこか引きこもった感じのトラックばかりでなくメロウな曲も多い。特に「黒い月の夜」の心地よさは最高。フィーチャリング陣は、ZEEBRA,K-DUB SHINE,RHYMESTERと当時から第一線で活躍し、今なお輝き続ける人たち。ZEEBRAが客演の「追われてる」は楽曲の危機感と当時のZEEBRAの怪しいフロウがマッチしてとてもかっこいい仕上がりになっている。これから先、続,続々とつづく「自由街道」や歌詞がとても考えさせられる「君だけの天使」、SHIKIがむちゃくちゃカッコイイ「闇ノ我レ」など名曲ぞろい。

それにしても、EGG MANは当時から巧みで踏みまくってますし、HAB I SCREAMも今ほど出ないにせよしっかりとしたフロウを持って歌っている。ただ、そんな2人よりもSHIKIが素晴らしい。リリック、フロウ、ライミングどれをとってもキラリと光る物を持っている。特にリリックはとても深く言葉の裏側を考えさせられる。多分全国的に手に入る物でSHIKIがまとめて聞けるのはこれだけ。ですが、10年も前の物だから中古で見つけるのも大変。証言じゃないですが見たら買いましょう。
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