
『しおんの王(7)』
悟さんが紫音に負けたとたん、今までの悪役っぷりが嘘のように薄れ、なんだかいい人に見えてきた。紫音に負けて自分の弱さに気付いたからだろうか。そして今度は一気に名人が悪役に。いや、そもそもこの人は最初からとても怪しげだったんだけど、実際に犯人として名前が挙がると、作者も意識してなのか知らないが、とても怪しい。うん、将棋ものとしてもミステリとしても盛り上がってきましたよ。それにしてもちょっと残念なのは沙織さんと久谷くんの絡みがちょっと少なかったこと、彼女はもうあんな怪しげな名人はほっといて久谷くんに行けば良いのに。かれは、メガネだし。
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