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『雲のむこう、約束の場所』
新海誠の詩的でセカイ系なアニメーションを綺麗にノベライズされている。原作のストーリーで語られなかった部分も原作の持つ繊細さそのままに書かれていて、原作以上にわかりやすく、とても感情移入できる。原作では殆んどぼくと親友と彼女の物語だったけど、東京に行った浩紀の女友達が出てきたりと一層ストーリーに深みが出ていて引き込まれる。そしてラストの原作にもなかったエピローグは、切なすぎる。あのままでも幸せなのに、あえて別れて生きていこうとするなんて、深くとても切ない。涙が止まりません。原作のアニメーションもとてもいい話でしたが、こちらの方がわかりやすく、引き込まれやすい。原作のイメージそのままに、さらに独自な部分を入れてこんなにも素晴らしい作品に出来た加納新太の文章力は素晴らしい。ただ原作が良くて、文章でもあるならこっちも見ておこう程度の心持だったけど、まさかこんなにも感動させられるとは思わなかった。特にエピローグの切なさは、涙腺が弱い人は紙面が濡れないよう注意。サユリの最後の台詞は思い出すだけで胸にこみ上げるものがある。
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